嫌われることが人一倍苦手だった男が、
なぜ「嫌われやすい」生命保険の仕事を天職にしたのか?
1987年2月生まれ。大阪府出身。学生ラグビーの世界で活躍した後、株式会社NTTドコモに就職。2016年7月、外資系生命保険会社に転職。
約4000人の全営業マンの中で上位3%に。2018年よりMDRTに入会。
※MDRT:国際的に展開する、卓越した生命保険及び金融サービス専門家のみ入会できる組織。
三浦氏は京都の同志社大学を卒業後、三菱UFJ銀行に入社。主に中堅中小企業を担当しながら融資だけではなく、ファイナンス全体をコンサルしていた。
順風満帆で、営業成績も優秀であったが何か物足りなさを感じていたという。
そんな中、知人の紹介で生命保険会社の営業と話しをする機会があり、お互いの仕事について言葉を交わすこととなった。
その時、相手の営業が興味深い話をしてくれた。
C=C
Contribution(貢献)
=Compensation(報酬)
ということだ。
お客様の為だけに
仕事をしていれば良い
この言葉にすごく魅力を感じたという。
銀行では会社の為に仕事をすることが当たり前だったという。支社の方針でお客様に提案する商品も決まっていたし、お客様にとって最善の提案をすることが求められていない職場であったという。
「そんな会社に日頃から違和感を感じていた。」
元々人から言われて行動することが好きでは無かったという三浦氏。
自分で考え、自分でデザインして行動していきたいという気持ちが強かったらしいので、保険営業の言葉は強く響いたことであろう。
この会社は自分の価値観と通じるものがあると確信した三浦氏は、より自身の成長に繋がる環境を求め、現在の会社に入社することとなった。
生命保険の営業は一番難しい営業と言われている。
理由は、世間一般的に生命保険という商品と、それを売る営業マンの両方に良い印象が抱かれていないからだ。
前職との比較を挙げれば、銀行時代は名刺を切った時点で相手に一目置かれることが多かった。しかし生命保険では逆に煙たがられることばかりだそうだ。
たとえ古い友人であっても、連絡が途絶えてしまうことも多々あったという。
しかし三浦氏の中には、生命保険は世の中に絶対必要なものであるという確信があった。
「それを売る営業ということにも誇りを感じていたので、自信を持ってお客さまに提案することができました。」
そんな姿勢がお客様に三浦氏の誠意伝えたのであろう。
大阪支社の中で営業成績一位という快挙を成し遂げたのだ。
営業の成果が認められ、三浦氏は営業所長に抜擢される。入社1年半という異例の早さだ。
今までの保険営業に加え、新しい人材の発掘という責任重大な使命を任された。
所謂ヘッドハンティングだ。
三浦氏曰く、保険営業とは違った難しさがあるという。
「今の時代、転職が当たり前になっているので比較的話は聞いてもらえます。でも、話を聞いてもらった上で転職を決断してもらうことが難しいですね。」
転職とは本人にとって人生の大きな転換期であるから、どうしても迷いが生じてしまうのであろう。
「あとは僕たちとしても優秀な方を採用しなければならないので、その出会いも難しいところであり、面白いところでもありますね。」
人を採用する立場になって、特に心がけるようになったのは「自分の人間力を磨くこと」だという。
「これは保険営業にも言えることですが、人を採用する仕事をする人間には魅力が必要です。自分自身に魅力がないと一緒に働きたいと思ってもらえないので常に向上心を持って自分の魅力・人間力を上げるようにしています。」
これはどの職業にも当てはまる、一生の課題であろう。書店に足を運んでもこの手のビジネス本が多く並んでいる。
三浦氏はどのようにして自分の魅力を上げるようにしているのであろうか。
「人間力には色んな要素があると思うんですけど、営業マンとしての身だしなみは気にするようにしてます。常に自分の中にある一定の基準を保つことで身も引き締まるので。
内面については色んな人と会って話をするようにしています。そうすることで多くの知識や情報のインプットとアウトプットをすることができて、深みのある人間になれますので。」
様々な経験値を積み重ねることで自身の成長を心がけている三浦氏は、確かに20代とは思えない貫禄と深みがある。
縁があって一緒に働くことになった方に対する想いも三浦氏に聞いてみた。
「もちろん、収入と心の両方で豊かになって欲しいという気持ちがあります。家族ができた時に幸せにできる充実した人生を送って欲しいなと思っています。胸を張って今が一番楽しい!と言えるメンバーに囲まれて仕事をしたいですね。」
長年スポーツをしてきた三浦氏は部活のような仲が良く活気のあるチーム作りを目指しているようだ。
「営業というと、社内で競いあって足の引っ張り合いもあるイメージがありますが、私の会社は自分自身とお客さまにベクトルが向いていればいい仕事なので、足の引っ張り合いはないです。」
ただ、これだけは心がけて欲しいということがあるとのこと。
「習慣は心がけて欲しいですね。個人事業主のように24時間365日自由に動けるので、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうんです。なので最初の1年は仕事に対する習慣は大事にして欲しいなと思いますね。」
自由だがその分シビアという状況はいかに自分を厳しく管理できるかで命運が分かれる。そのために仕事や勉強を習慣づけて常に動き続ける状態にしなければならない。
「そんな厳しい状況でも、常にポジティブでいられるような環境が私の職場にはあります。営業としてのノウハウが学べるだけではなく、人間としての生き方を一緒に作っていける環境なので、やる気のある方は是非一緒に働きたいですね。」
小学生の頃から16年間サッカーを続けてきたという三浦氏からは、同じチームの一員として同僚を成功に導きたいという強い意志が感じられた。